ファイブアローズ

ブースターディフェンスで見事に防いだ1本。四位一体でホーム岐阜スゥープス戦を連勝。


B3リーグ2024-25 第23節 2試合目

香川ファイブアローズ 63- 62 岐阜スゥープス
@高松市総合体育館 3月2日(日) 13:00試合開始
(4Q1:37 決勝点となるプットバックダンクを決めて雄叫びをあげるデイビス選手)

岐阜スゥープスはこの日も手強い相手だった。
前半から香川35-42岐阜と7点ビハインドと押された。ロッカールームでは指揮官から「やるべきことをやっていない」と強烈な檄が飛んだ。しかし後半の立ち上がりから岐阜スゥープス、卜部選手のスリーポイントシュートなどで岐阜に7-0のランを決められて14点差までビハインドを背負う。更に苦しい展開となってしまう。近藤崚太選手のスリーポイントシュートなどで点差を縮めつつも、なかなか流れを引き寄せられない。
そんな危機的状況で投入されたのは背番号13番、高橋育実選手。

「前半、本来の僕たちのじゃない姿を見せてしまった。沢山のブースターさんが来てくださっている中で、やらないといけないと思っていた」と高橋育実選手。
縦横無尽に走りまわりボールを追いかけた。マークした岐阜、岩永選手にプレッシャーをかけて24秒バイオレーションを獲得。ドライブから果敢にペイントタッチをしかけて得点も上げていく。一つづつ点差を縮める。高橋育実選手のハードワークが少しずつ流れをアローズに引き寄せていく。3Qの終盤セットプレーからダマ選手がデイビス選手からのパスを受けて得点し香川55-54と逆転。熊鷹の尾を捕まえた。3Q高橋育実選手が投入された時間帯は香川14-3岐阜+11とアローズのスタイルを取り戻す原動力となった。

4Qは激しいディフェンスの応酬。なかなか得点が伸びない中試合の最終盤に意地を見せて決めたのは5番、アレックス・デイビス選手。
「クロスゲームの大事な試合で自分が出せるものは全部だそうと思っていた。チャップ(チャップマン選手)がシュートを打った瞬間、ここで全部力を使い果たす位リバウンドに専念しようと思ったところで飛んだ」とデイビス選手。爆発的な跳躍からリングから弾かれたボールを押し戻してねじ込んだ。
香川63-61岐阜。割れんばかりのアローズブースターの歓声の中、雄叫びを上げた。


そして熊鷹にとっての最後の門番はアローズブースターだった。
この日、集まったのは今シーズン最多となる2,539名。皆でホームを守った。「みーぎ、ひだり、やー」とUDONプロレスのコールに合わせてブースターディフェンス。
声援で会場が揺れる。岐阜、ローガン選手の決まれば同点となるフリースローはリングの内側を回ったかと思うと最後リングの外へ零れ落ちた。アローズブースターの声援を背に選手達が最後まで守りきった。

最終スコアは香川63-62岐阜。フリースローの1点差で勝敗を決めた。

正にブースターと一丸でホームを守った今節のアローズ。
これに「今日は本当にブースターの皆さんに勝たせてもらった」と籔内HCも頬を緩ませた。
皆さんも団結して一緒に闘ってほしい、そんな籔内HCの願いに応えたような今節だった。

次節からはアウェー関東。東京U、埼玉、横浜EXと上位チームがアローズを迎え撃つ。厳しい闘いとなるのは間違いない。
それでも3月を闘い抜いた後には、アローズブースター達が結束し四位一体(選手コーチ、フロント、ブースター、スポンサー)となってコーチと選手達をともに守るべき場所として迎えるはずだ。
上位クラブとレギュラーシーズンの最終順位を決める重要なアウェー戦。今節の経験を手にアローズは次節アウェー東京U戦へと向かう。

試合後コメント
籔内 幸樹HC :

(試合を振り返って)

もちろんあるべき姿、やるべきことを、そこをしてて、岐阜さんに上回られてるんだったらそれはもう選手は仕方ないし、本当に解決しないといけない。
次の後半に何とか違うチャレンジも含めて解決しないといけないですけど、前半のビハインドっていうのがあるべき姿をやらない。やるべきことをやらない。それでビハインドを受けてしまったので。そこに関してはまたこれをするのって。いつも負けるパターンに入っちゃうよって。話をして。ただ大事なのは、もちろん前半をビハインドでロッカールームに帰ることを望むことはないですけども。でも大事なのは、後半二つ、3Q,4Q終わって帰ってくるときに、勝って帰ってこれるかどうかっていうところが一番大事だから。もういっからそこをやりましょうという話をしました。

(勝ってロッカールームに帰ることができた)

最後の15分間は本当に何も言うことはないです。オフェンスはちょっと駄目でしたけれど、ディフェンスは何もいうことはないです。

(今シーズン最多の来場者数。こういう試合で勝てたのは大きい)

今日は本当に(ブースターの皆さんの応援で)勝たしていただいたと思っているので。僕たち、僕も含めて良くなかったので。また、お客さんが沢山来ていただいたゲームでなかなか勝率が良くないイメージが僕自身あったので。今日は本当に心底勝ちたいなって思っていて。彼たちもそれをしっかりやってくれて、もう今日は本当に皆さんに勝たせていただいたゲームだと思っています。

(今日の勝利で勢いはついた)

来週の東京ユナイテッドBCとの試合でも前半の姿をしたら、勝てないでしょうし、でも後半の姿をしたら全部チャンスあると思ってるので。別に苦手な相手でも何でもないので。しっかりリスペクトはしますけど、リスペクトしすぎず。ただ自分たちもしっかりやるべきことをやる。また(来週に向けて)やります。

(高橋育実選手の活躍)

育実に関してはこの2日が割と良かったかなと思ってます。皆さんがやっぱり育実がなんか調子悪いとか、何か別にそこまで調子悪いとは、本人も僕もあんまり思ってなくて。本当に調子が悪いってよりかは、何度かこういうとこでお話してると思うんですけど。彼自身が今までやったことない環境下で彼はバスケットやってるので。やっぱりそこにまず本当に慣れることにすごく時間かかってますけども。時間かかってることは決してネガティブなことではないっていうか。ある程度一通り何かするにも時間もかかるし。昨日も今日も彼に伝えたら別にシュートが入る点数が取れるから育実が好きなわけじゃなくて。誰よりも前に走るとか、ディフェンスしっかりハッスルできるとか、相手に負けない気持ちを出せるっていうそういうところが彼の好きなところなので。あんまり深く考えずに、そういうところからしっかりやればって言ったら、この2日間、良いディフェンスもたくさんありましたし。もちろん課題はあります。でも課題なんて言ったら全員あるんで、はい。

(相手のフリースローの時のブースターディフェンスについて)

このクロスゲームの点差で。7本(フリースロー16/29本成功)ぐらい落としてるのかな。トータルで言ったら。だからもう本当に今日は皆さんに借りをつくったなと思ってます。

(香川:デイビス選手 13得点 3アシスト 4リバウンド 3ブロック 2スティール 、高橋育実選手 10得点 2アシスト 1リバウンド 1スティール ) 


(岐阜:エドソムワン選手 14得点 10リバウンド 2ブロック 、 ローガン選手 11得点 2アシスト 6ッリバウンド )

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