ファイブアローズ

【ゲームレポート】鉄壁のアローズ。今シーズン最少45失点で三重戦を連勝で飾る。

B3リーグ2025-26 第4節 2試合目
香川ファイブアローズ  77 - 45 ヴィアティン三重

@高松市総合体育館 10月19日(日) 14:00試合開始
(第2Q1分26秒、堅守から速攻で得点を決めるヘイモンド選手)


ホーム高松市総合体育館で香川ファイブアローズが鉄壁の守りを見せた。ヴィアティン三重を今季最少となるわずか45得点に封じ込めて77-45で圧勝。前節の四国ダービー敗戦の悔しさを払拭し、バイウィークを前に確かな勢いを掴んだ。

この日の勝利は確かなチームディフェンスの成果だった。
アローズはヴィアティン三重のオフェンスに対し、激しいプレッシャーをかけ続けて今シーズン最多となる16スティールを挙げ、更には速攻の燃料となり相手に反撃の隙を与えない。
試合を決定づけたのは第3クオーター。試合開始から三重41番の河合選手が外したボールをデイビス選手がリバウンドを拾って、素早く高橋克実選手へと繋げると中央に走り込んだデイビス選手からカロンジ磯山選手へとテンポ良くボールを送って速攻を完成。この第3クオーターではイージーバスケットに繋げたトランジションディフェンスが次々と炸裂し速攻での得点は14得点。第3クオーターを終えて、香川61-39三重。
22点リードをつけて前日同様最終クオーターの前に早々に勝負をつけた。
籔内ヘッドコーチも、後半のチームの動きを「(選手達が)正しいレーンにちゃんと走り出したこと。(相手シュートを)落とさせた後、次のオフェンス、スタートの考え方が少し良くなって、テンポがでた」と高く評価した。

高橋克実選手はBリーグキャリアハイとなる6スティールをマーク。ビッグマンのカロンジ磯山選手とランプキン選手、そして今林選手もそれぞれ2スティールを記録し、前線そして後方からのアグレッシブなディフェンスでヴィアティン三重の攻撃を機能不全に陥れた。


請田祐哉選手がリーグ通算1000得点を達成。

この日の白星にはもう一つの朗報があった。請田祐哉選手がリーグ通算1000得点を達成。
チームメイトからの祝福に満面の笑顔を見せた。「香川でこれを決めれたのは嬉しい。自分一人での得点はほぼないくらいだと思うので、今まで(一緒に)やってきてくれたチームメイト達に感謝したい」と請田選手は試合後に語った。
四国ダービーでの敗戦から立ち上がり高松市総合でのホームを守った。チーム一丸となって喜びを分かち合ったアローズ。この勢いを維持してバイウィーク後の次節、11月1日・2日にはアウェーでの「瀬戸大橋ダービー」、トライフープ岡山戦へと乗り込む。


試合後インタビュー

籔内 幸樹HC :

(三重との試合を終えて)
僕たちのこの仕事っていうのは、例えば10回やったら仮に僕たちは9回勝つと思っても、やっぱり1回っていうのがあるのがこのスポーツだと僕は思ってるので。本当に10回やったら10回勝つっていう、いつも言っている1回のポゼッション、その1回のっていう。そこのこだわりをどれだけチームで強く持てるかだと思っていて。それができてる時間帯、できてない時間帯があったのは事実で。できてる時間帯、できる回数っていうのをこれから増やしていけるかということが自分たちのこれからの課題だと思ってます。

(第3クオーターに28得点で突き放したこと)
イージーなショットがチームとして増えたかなと思います。トランジションのレイアップが増えたりとか、スリーポイントがポンとノーマークで打てるようになったり。
正しいレーンっていうのがあるんですけど。オフェンスを走らせて、その正しいレーンをちゃんと正しく走り出したっていう。
例えば、必ずしも相手に対してブロックショットで終わるとか、スティールで終わるとかって無理なんですけど。(シュートを)落とさせるっていうのも1つディフェンスのスキルなので。
落とさせるっていうところに対しても、落ちるシュート打ってくれてるのに無理にファールしたりとか。落ちるシュート打ってくれてるのに無理やりに行ってレイアップ行かれたりするが前半あったので。
落とさせた後、次の1つのオフェンスにスタートするまでのところの、考え方が少し良くなったので。そこで良いテンポが出たかなと思います。

(今シーズンは後半にぐっと持ち直す場面が多い)
バスケットボールは基本的にそういうものだと思っています。もちろん前半から20点、バンって開くゲームもあります。ただ、20点勝ってても後半20分でまくられる、逆転されるのがバスケットボールなので。これはもうどのカテゴリでもそうです。
もう基本的にバスケットボールは後半だと思ってます。ただ、前半を疎かにするわけではもちろんないんですけど。ただ決まるのは後半が多いです。

(徳島戦での連敗の傷は癒えた?)
僕個人もそうですし、選手たちもそうですけど。やっぱり人って誰かに何かに気づかされるタイミングがあると思うんですよ。それを、本当に気づいたことを行動に移せるのかっていうのが人の差だと僕は思ってるので。
毎日を過ごしてる中で、気づかされなく1日終わることないと思うんですよ。自分ができてるなと思うことも、やっぱり周りからできてるんだって気づくこともある。
気付きなんていうのは毎日あって、それを本当に拾って自分に向けれるか、気付かされてちゃんと前に進んでるのかってのが重要なんで。そういう意味では徳島戦はすごくいいきっかけになったと思います。

請田 祐哉 選手 :

(5点差で後半に。そこで心がけたこと)
5点ですけど、その取られてる点数っていうのは、なんか昨日の失点という部分で見たら、その昨日とはそんな変わらない。僕らが得点とって勝つ勝ち方っていうより、そういうディフェンスの部分はぶらさずにいければ、絶対にもう後半20分もしっかりその逆転とか許すことなく戦えると思うので。
ディフェンスとコンセプトだけは絶対ぶらさないっていう部分ですね。もうほんとシンプルに。

(第3クオーターで変わったところ)
我慢くらべと言いますか、相手が変わったと言いますか。
もう我慢できなくなってっていうのもあったかなと思ってて。僕ら本当やること変わらずに絶対全員で信じてやってた結果が、諦めさせた、って言い方は変ですけど、そこでもうインテンシティー(強さ・激しさ)とかそっちの部分の差が出たかなって思ってます。

(リーグ通算1,000得点)
1000得点超えてる選手なんてこのチームいっぱいいると思うんですけど。香川で決めれたのはすごい嬉しいですし、自分1人の得点なんてもう本当にほぼないぐらいだと思うので。そこは今までやってきてくれたそのチームメイトとかに感謝したいなって思います。

(岡山戦に向けて)
簡単なゲームじゃないってのはわかってますし、そこで本当どれだけ第1クオーターから、どんだけ試合を決めれるかっていうのも鍵となってくると思うので。もう出だしから勢いをつけていきたいなって思ってます。

タッカー・ヘイモンド選手 :

(試合を振り返って)
出だしの方はちょっとオフェンスの面ではスローな感じでスタートしてしまったんですけど、逆にディフェンスの面ではすごいい形で入れたんじゃないのかなっていう風に感じました。自分たちのコンセプトをしっかり徹底してできましたし。そのコンセプトをしっかり遂行するってところで、リードがどんどん、どんどん開いていったゲームだったかなっていう風に感じました。

(3クオーターでの活躍)
何か個人的に無理やりやろうと思ったとかではなくて、自分たちがやるべきことをしっかりやってれば、シンプルにそれが自然と、例えば味方がいいタイミングでパスをくれたり、自然と速攻の流れで自分が得点を取りに行けるチャンスが作れたりっていう風な感じで、さっきも言ったんですけど、自分たちのコンセプトをしっかり集中することで、自分にもいいリズムが来たかなっていう風に思います。

(古巣三重との対戦でどんな風に思ったか)
言葉じゃ言い表せられないような気持ちになりました。三重の監督はトヨタ合成でも一緒にやってる監督なので。その監督のもと、知ってる選手同士とマッチアップするところは本当に楽しめましたし。もう本当に言葉にするのが難しいのですけれど。今までにないような感覚での対戦でした。(厳しくマークされたけども、その中でリスペクトも感じるようなものでしたか?)そうだね。そうだと思う。

(香川というチーム)
ほんとにチームに合流して3カ月経つんですけど、とても充実してますし、やっぱりこのチームはほんとにいい選手がたくさん集まって、この今のリーグの中でも自分たちがトップクラスで強いっていう風に自負してますし。そんな中でも全員がそのチャレンジャー精神ってところを忘れずに、日々の練習からハードに練習してますし、個人個人が強いメンタリティを持ってるからこそ、個人個人としてステップアップできてるので。そういうメンタリティがあるっていうチームの中でできるのは本当にありがたいことだし、嬉しいなと思ってます。

香川:ランプキン選手 15得点9リバウンド2アシスト2スティール 、カロンジ磯山選手 11得点5リバウンド2アシスト2スティール1ブロック 、今林選手 11得点2リバウンド3アシスト2スティール ヘイモンド選手 13得点4リバウンド )

(三重:ドッド選手 13得点14リバウンド5アシスト2ブロック1スティール 、佐脇選手 8得点 1リバウンド1アシスト2スティール )

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