【プレビュー】香川、徳島の猛攻とドーソン選手を警戒しつつ、「優勝」への “力の違い” を見せつけられるか。(10月8日 香川ファイブアローズ)
B3 LEAGUE 2025-26 第3節 香川ファイブアローズ アウェーゲーム
徳島ガンバロウズ VS 香川ファイブアローズ
10月11日(土) 17:00 Tip off
10月12日(日) 12:30 Tip off
@とくぎんトモニアリーナ
3シーズン目を迎える 「香徳」四国ダービー。悲願の CS(チャンピオンシップ)進出と優勝を目指すアローズは、アウェーの地で力の違いを見せつけられるか。2023-24シーズンから始まった四国ダービーの通算対戦成績は、香川の6勝2敗と香川が優勢だ。今季レギュラーシーズンは4試合の対戦。徳島が通算成績を上回るには全勝が必須となる中、香川はダービーを制して優勝レースに向けて頭一つ抜け出したいところ。
昨季B2復帰が絶たれたアローズは、その悔しさを糧に今シーズンは籔内HCがあえて「優勝」を公言し、ウィニングカルチャーの構築を目指す。一方、徳島ガンバロウズはB3参入初年度のプレーオフ進出から、昨季は9位と順位を下げて悔しさを味わった。お互いが譲れない強い気持ちがぶつかり合う一戦だ。
ベテランの根來選手は、「(徳島と)同じ4連勝でも、その差は全然違うという気持ちが僕たちにはある。今後CSに向けても、徳島さんに『こいつらには勝てへん』と思わせるくらい強くプレーして勝ちたい。濃い練習をしてきた自信がある。そういった部分のバスケの違いを徳島さんに見せたい」と、ダービー戦を前に早くも気勢を上げている。プレシーズンゲームの千葉ジェッツふなばし戦から含め、アローズは目下7連勝中。籔内HCが「選手達は試合よりも練習の方が強度も高くきつい毎日」というほど、充実したトレーニングを重ねている。「B1クラブ並の強さがある」との声もある通り、チーム状態はアローズの過去19シーズンの中で最も良いシーズンを迎えていると言っても過言ではない。
警戒すべき「鳴門の渦潮」:絶対的エース・ドーソン選手
充実のアローズだが、今回のダービーでは徳島ガンバロウズの絶対的エース、テイブリオン・ドーソン選手を最大の警戒対象としている。
今シーズンの徳島は、岐阜スゥープスをプレーオフに導いた小林康法HCを招聘し、チーム編成を刷新した。
ドーソン選手らコア4選手を残しつつ、岐阜で共に闘ったハンター・コート選手ら、そして中務敏宏選手らB1経験者を5名補強。さらにリバウンドに強みのあるマクラフリン選手、アジア枠で元アローズのアダムス選手も加えた、強力な布陣だ。ベンチスタッフも経験豊富な月野雅人コーチが脇を固める。
昨季アシストランキング3位のPG塚本選手、勝負どころでシュートを決めるSG青山選手ら既存選手と新加入選手の融合が進む中、エース・ドーソン選手の爆発力は突出している。
レギュラーシーズンが始まって4試合だが、既にアクセル全開のドーソン選手は、1試合平均26.8得点をマークしB3得点ランキング1位。シュート成功率も全体で62.9%(3Pは19/32で59.4%)と高確率で、驚異的なパフォーマンスで徳島の4連勝に貢献している。「鳴門の渦潮」のようなスピンムーブは、まさに徳島の象徴だ。
根來選手は「徳島の得点源となるドーソン選手に対してチームで守れるか。うちのディフェンスの進化が問われている」と語る。徳島で昨季プレー経験のあるヘイモンド選手も、「この3年間徳島のメインプレイヤー。彼の一番の強みはやはりシュート力。徳島も上位に入る力があると思う」と、警戒すべき相手として名を挙げた。
中務敏宏選手と根來新之介選手のB1ベテランプレイヤー同士のマッチアップ。請田選手Bリーグレギュラーシーズン通算1000得点まであと10得点。
・B1で長らくプレーしたベテランプレイヤーの二人は、パナソニックトライアンズ時代からのチームメイトでもある。中務選手が1学年上で6シーズンに渡りチームメイトとしてプレーした。中務選手は昨シーズン名古屋ダイヤモンドドルフィンズで一度引退を表明したものの、徳島ガンバロウズ小林HCから誘われて徳島ガンバロウズでの現役続行を決意。そのことに関して、根來選手は「僕からしたら気持ちはめちゃくちゃ分かると」同意した。「僕のバスケットボール人生の中で1番一緒にプレーしたのが、木下博之さん(昨シーズン川崎ブレイブサンダースAC)、金丸晃輔(佐賀バルーナーズ)、そして中務さん。中務さんも(プレイヤーとしてもっと出来るはずだと葛藤しながら)ドルフィンズで苦労している時期もいっぱいあったと思う。久しぶりにお会いできて、コートで一緒にプレーできるということはとても嬉しい」と、かつてのチームメイトの対戦に頬を緩ませた。また、根來選手は「ディフェンスやチームコンセプトをしっかりと徹底させることでチームにエナジーを与える。コートにいるだけで、みんなにしっかりしなあかんなって思ってもらえるような、先導できるようなプレイヤーでいたい」と試合への意気込みをみせていた。
・請田祐哉選手が前節東京U戦でBリーグレギュラーシーズン通算990得点(CS含めた場合1018得点)。1000得点まであと10得点となる。