ファイブアローズ

【ゲームレポート】アローズ、タフなディフェンス応酬も課題を残す終盤の失速。東京ユナイテッドBC戦連勝ならず。


B3リーグ2024-25 第13節 2試合目
香川ファイブアローズ  64 - 76 東京ユナイテッドバスケットボールクラブ
@高松市総合体育館 12月22日(日) 14:00試合開始
(1Qダンクを決めて雄叫びをあげるチャップマン選手)

「自滅。岩手戦もだが80分通してはスタイルを守れなかった」籔内HCからは試合後、悔しさを滲ませながらだった。
第1クオーターにはアローズはチャップマン選手の速攻からダンクなど試合開始から14-0と勢いに乗っていき1Qは香川28-12東京Uと圧倒。しかし、この上位対決はやはり簡単なゲームにはならなかった。
2Q終了時、香川37-32東京Uと5点差まで追い上げられ、3Qには、香川47-45東京Uとついに2点差で第4Qへ突入。4Qの開始から東京Uは川島選手の連続得点などで13-0のランで一気に点差をつけられてゲームの勢いは東京Uに。
その後は請田選手のスリーポイントシュートや高橋克実選手のスリーポイントシュートで4Q2:53で香川59-66東京Uと気を吐いて、追いすがったが、東京U徳川選手のフリースローなどでじわじわと点差を離され敗戦。B3の2位、3位の上位対決の今節は1勝1敗。順位は2位、3位変わらずとなった。


GAME2はスコアを見ればGAME1とは真反対のような展開で敗戦。
香川、東京Uと共にディフェンスの平均失点が約70点同士のチームだが、お互いの激しい身体のぶつかり合いの部分でファウルコールにフラストレーションをためていく、ハイストレスなディフェンスバトルになった。

相手をファウルなしでボールを奪うスティール&ブロックは香川が8、東京Uが9、ミスを誘発させるターンオーバーはお互い9。パーソナルファウルは香川23、東京U17(両チーム合わせてのファウルは40)と東京Uのガスティス選手がアンスポーツマンライクファウルとテクニカルファウルで退場、香川の高橋克実選手は5ファウル退場と激しい応酬の痕がみられた。香川の一試合平均のファウル数は約17本とB3の中ではクリーンなディフェンスをするチームだが、上位のコンタクトの厳しいチームを相手に戦うなかで自分たちのスタイルを見失ってしまうことにも繋がった。
これに籔内HCも「誰と試合をやっているのか。審判に文句をいってそれで結局自分のプレーに支障がでている。フィニッシュを落として、ディフェンスに戻るタイミングが1秒2秒遅れている」とタイムアウト中の出来事を試合後に話した。
最後まで自分たちのスタイルを取り戻し、ペースをつかむことができずじまい。

4位の岩手、2位の東京U戦を2勝2敗として、次節は年末のホーム四国ダービー徳島戦へ。
現在、アローズは3位だが、上位対戦の勝敗もチームもフィフティ・フィフティの状態。
チームが良い方になるか、悪い方になってしまうか。今のアローズにはフィフティ・フィフティからの、あともう一押しが必要な時だ。

試合後コメント

籔内 幸樹HC :

(試合を振り返って)

自滅です。TUBCさんも最初よくなかったけど、徐々に良くなっていった。僕たちは最初良かったけど、徐々に悪くなっていった。そのバランスのところでの勝敗かなとは思っています。

(アローズにはこういう展開でも逆転する力はあるように思うが。籔内HCからチームはどうみえているか)

逆転する力っていうのがあると思うんですけど、今日はさっき言ったみたいに、やっぱり80分できないんですよね。自分たち(のスタイルを貫くこと)っていうのが、それが本当に象徴かな。前節の岩手さんもゲーム1を落として、ゲーム2勝って。今回は逆じゃないですか。ゲーム1勝って、ゲーム2落として。どっちも2勝するチャンスもあったと思いますけれども、どっちも連敗するリスクも正直僕たちは全然あるなって感じていましたし。僕はまだ1回もこのチームのことが強いチームだとか優勝できるとか、昇格できると言ったことはないと思います。
昇格するにも優勝するにも、二つ勝たないといけない。80分やらないといけないっていうところが、僕の中にはまだまだ。ただそこでギブアップするわけじゃなくて、僕がやらないといけないことは当然皆さんに勝ちを届けることですが、5月にどういう結末を持って行くか。

本当に負けて勉強になったとか言いたくないです。やっぱり勝ちながら勉強になったとか、経験になったというのはいいたのですけれども。

今日は若さが出たなっていうか経験のなさというところ。TUBCさんがやっぱり僕たちが最初やった(アグレッシブに攻めた1Qだった)んで、それで逆に火をつけちゃって。火をつけられたときに、火をつけられたTUBCさんに対して、ちょっと違うところに意識がいってしまった。

もういつも僕はここで言ってると思うんですけど。自分たちっていうところ(アローズのスタイル)に戻って来れなかった。ていうのが、一番大きな理由かなと思ってます。

(ロッカールームで話した部分)

バスケットのことで気になることがあれば伝えなさいと。例えばオフェンスにしても、あれだけボールを受けれなかったりというところで、仲間に話さないといけないところだったりだとか。
今日のようなゲームになったときに、それでも、良いディフェンスをすれば僕たちは(勝つことができる)。勿論オフェンスもあるんですけれども。良いディフェンスをすれば、という着地点になかなかならない。
審判とたたかうのは僕だけでいいですと。24,5歳の若い選手たちが自分のひとつのプレーで文句を言う。審判にアクションをする。まあ正直何様なのって。そんなことする暇があるならディフェンスやったらって。それを言った後、スリーポイントシュートが3本くらい入ったかな。(4Q6:22タイムアウト後に請田選手、高橋克実選手、請田選手とスリーポイントシュートを決めて4Q4:43香川56-60東京Uと4点差まで追い上げる。)

4点ぐらいまで戻しましたけれども。そういうことが今日はコートの中で起こっていて。
タイムアウトをとっていても(悪い流れを)止められなかった僕の責任だし。取らなくても止めれなかったら僕の責任なので。結論そういう状況だって言うのは僕の責任なんですけれど。ただ僕がプレーするわけじゃないので。

本人たちが本当にどう感じて(それをどうプレーするのか)。それはこれから見ていかないといけないという風に思っています。

高橋 克実選手

(試合を振り返って)

入りは今日は良かったんですけど。やっぱり自分たちのバスケットボールのコンセプトをやっぱり見失って。自分たちで自滅していったっていうところが本当に反省点なので。40分間通して自分たちのバスケットボールをできるように。もう1回チームを全員で作っていきたいなって思います。

ブレコット・チャップマン選手 

(試合を振り返って)

東京ユナイテッドは本当に強いチームでいいチームなので、昨日話したときはもう明日入りからしっかりアクセル全開で行こうと話して。それが実際1クォーターできて、本当にいいリズムでバスケットできてたんですけど。後半にかけてちょっと勢いが乗らなくなった。自分たちからちょっと勢いを落としてしまったところがあって。相手に強いチームとか相手に対してそういうことをしてしまうと、本当に足元すくわれるっていうのはもちろんですし、その負けの原因を学んで、同じことを繰り返さないようにしないといけない。

(香川: チャップマン選手 18得点 6リバウンド 2アシスト 4スティール 、 高橋克実選手 12得点 8リバウンド 6アシスト、請田選手 12得点 4リバウンド 2アシスト )

(東京U:ガスティス選手 13得点 7リバウンド 2アシスト 1スティール 、 今林選手 17得点 8リバウンド 2アシスト 1スティール 、川島選手 12得点 )

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