ファイブアローズ

【プレビュー】香川ファイブアローズの初陣は6日!アウェイ湘南ユナイテッドBC戦19時試合開始!

2023-24 B3 LEAGUE 開幕節
湘南ユナイテッドBC VS 香川ファイブアローズ
10月6日(金) 19時ティップオフ
10月7日(土) 14時ティップオフ

昨シーズンでの編成面の反省が生岡直人社長のGM職の就任とテコ入れに繋がる。

2022-23シーズンB2リーグの順位で14チーム中13位となり残念なことにB3へ降格してしまった香川。
しかし、昨季のロスターだけを見れば十分プレイオフ争いをしていてもおかしくなかったかもしれない。
昨シーズン終了後、B1クラブへ”個人昇格”した選手は、マイルズ・ヘソン(富山グラウジーズ)、相原アレクサンダー学(佐賀バルーナーズ)、飯田遼(川崎ブレイブサンダース)、アンガス・ブラント(茨城ロボッツ)、久岡幸太郎(広島ドラゴンフライズ)と6名に上る。

それほど昨季は評価が高い選手が多かった、といってもよさそうだ。
特にシーズン途中で移籍したマイルズ・ヘソンはB1の降格争いを闘っていた富山グラウジーズへ移籍し活躍。ヘソンの活躍もあり富山は見事B1降格から脱することに成功している。
香川ファイブアローズ、最大の誤算はテレンス・ウッドベリーの移籍だったと言っていい。
ウッドベリーがチームの中心として据わっていた作戦を失い、その穴埋めがままならずチーム作りが遅れに遅れ、うまくチームとして纏まることができないままシーズンが進んでしまった。
ヘッドコーチの考える陣容と選手がはまらなければB1昇格の可能性すらあったクラブも、天国から地獄。一転してB3リーグへの降格という結果に繋がってしまった。

籔内幸樹ヘッドコーチの獲得に尽力。かつての仲間がつながる。

新たに就任した生岡直人社長兼GMが最初に取り組んだのは現場で指揮を執るヘッドコーチの獲得だ。
bjリーグ高松ファイブアローズ時代の2014-15シーズンにプレイヤーとして在籍した籔内幸樹氏を招へい。
古巣のB3降格という危機的状況に駆けつけてくれた。
現在香川ファイブアローズでアカデミーコーチをしている菊池宏之氏、喜多誠氏ら前田顕蔵HC(現秋田ノーザンハピネッツHC)の元で一緒に闘った仲間からの後押しも大きかった。
そして、籔内ヘッドコーチ(以下HC)の「(昇格するためには)B1でも戦えるチームにしなくてはいけない」との号令の下、と積極的に選手獲得へ動くと、籔内HCと親交深い松井啓十郎、さらにはイバン・ラベネルといったB1のトップでキャリアのある選手たちのをラインナップに加えることに成功した。

香川の前評判は他クラブのブースターやバスケットボールファン、メディアの間でも高い。香川ファイブアローズは本気で1年でのB2カムバックへの体制を作ってきた。

(籔内氏の開幕前インタビューはこちら)

チームの中核には昨シーズンからのメンバー

9月の天皇杯ではそれを裏付けるようにB1クラブの茨城、北海道とアップセットを達成し話題にもなった。
チームの中核には昨シーズンからのメンバー、上良潤起、筑波拓朗、足立玲太。これまでの香川ファイブアローズを「これから」へ繋へげる役割を担う。
このチームがシーズンを経るにつれてどう科学反応を起こし変化していくのか今からとても楽しみにしている。

○香川ファイブアローズのここに注目!

キーマンはイバン・ラベネルと松井啓十郎。
ブースターの間で魔境と呼ばれるB3リーグの破壊者となりうる二人だ。

KJこと松井啓十郎。NBAを目指しモントローズ・クリスチャン高校へ留学後アメリカの名門コロンビア大学へ進学。
日本人男子として初めてのNCAADiv.1プレイヤーとなる。2005年には田臥勇太以来のNike Hoop Summitの世界選抜のメンバーに選出される。大学卒業後は、レバンガ北海道の前身ともいえるクラブ、レラカムイ北海道へ入団。その後、アルバルク東京などでチャンピオンシップの獲得、日本代表選手の選出、プロプレイヤーとして14シーズンに渡る活躍。代名詞とも言える3ポイントシュートは日本でも指折りだ。スリーポイントシュートの精度はキャリア通算でも40%を超える成功確率を誇り、名シューターとしての数字をたたき出している。ベテランだがまだまだ動きは健在で9月の天皇杯でも0度のコーナーから目が覚めるような3ポイントシュートをたたき込み会場を沸かせた。

そして愛称がイーことイバン・ラベネル。
大学時代はNCAADiv.1名門のオハイオ州立大でプレイ。BIG10カンファレンス強豪がひしめき合う場所で勝ち上がり、全米トーナメントにも出場。2012年にはファイナルフォーまで進出。NBA選手のジャレッド・サリンジャーの相棒であり、BIG10ファンレンスでミシガン州立大とのゲームではNBA選手のドレイモンド・グリーンを止めるなど活躍していることでも知られている。2015年に琉球ゴールデンキングスと契約し、そのシーズンのbjリーグファイナルでは22得点を上げファイナルMVPを獲得。その後日本を離れるが、秋田ノーザンハピネッツ、熊本ヴォルターズ、アルティーリ千葉とロールプレイヤーとしてもしっかりと役割を果たしてきた。
相手エースを止めるディフェンス、タフにインサイドを決めることも、アウトサイドでシュートを放つこともできる。天皇杯の茨城ロボッツとの対戦では、元香川で茨城ロボッツのエースとしても活躍するタプスコットとのマッチアップのシーンで最後ブロックショットを決めて見事ゲームウィナーとなった。藪内HCからの信頼も厚い。

イーがインサイドを決めて相手ディフェンスがコンパクトになれば、アウトサイドでKJ松井が3ポイントシュートを射貫くという相手にとってたまらないコンビとなりそうだ。

○湘南ユナイテッドBCはこんなチーム

神奈川県藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町にホームタウンを拠点に2022-23シーズンからB3リーグへ参入。
昨シーズンのGMには高松ファイブアローズの立ち上げ時にHCの香川出身の丸岡茂樹氏が務めていた。
昨シーズンの成績は15勝37敗で16チーム中13位勝率28.8%。
地元神奈川出身で元日本代表選手、一昨年シーズンに青森ワッツ、バンビシャス奈良を率いた堀田剛司氏がHCに就任している。
今シーズン湘南ユナイテッドBCのロスターは9人が新規契約、継続は中野広大、高木慎哉、玉田博人のわずか3人。中心選手となるのは昨季金沢武士団で活躍した23番のオレクサンドル・アンティボ。インサイドで主にプレイするが、ストレッチして3ポイントシュートも放つことができる。昨シーズン3ポイントシュートをしっかりと決めていた9番の中野広大、25番の玉田博人と外中バランスよく展開することができる。アジア枠等でインサイドをできる選手を獲得しておらず、チーム全体でサイズ不足をどうカバーするかが課題となりそうだ。

試合の模様はB3TVで見ることができる。https://b3tv.jp/
また、スポーツナビのB3のカテゴリーでも試合結果など確認できる。https://sports.yahoo.co.jp/basket/bleague/b3

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