香川ファイブアローズ破顔10連勝。山本選手の誕生日に勝利で飾る。
B3リーグ2023-24 第9節2試合目
香川ファイブアローズ 89-75 アースフレンズ東京Z
@高松市総合体育館 12月2日(日) 14:00試合開始
(4Qに山本選手がシュートを決めてハイファイブを交わし合うダマ選手と山本選手)
1QからB3リーグでアシストリーダーでもあるアースフレンズ東京Zのパーカー選手を起点に請田選手や近藤選手がリズムよくスリーポイントシュートを決め、香川15-24東京Zと9点差を追う展開から始まった。
2Qに入ってコートに立ったのは、ランダル選手、松井選手、ムンホ選手、末廣選手、ラベネル選手のセカンドユニットのラインナップ。香川ファイブアローズがゾーンディフェンスを仕掛けるとこれがアースフレンズ東京Zのオフェンスのリズムを狂わせて、シュートを落とさせる。第2クオーターにアースフレンズ東京Zが放ったシュートは17本で、そのうち決まったのはサンバ選手の3ポイントシュートとラプキン選手の2ポイントシュートの5得点のみ。
「東京Zの若い選手達はよく動くので、(それに合わせてマンツーマンディフェンスをすると相手の良いリズム、相手の想定したタイミングで打たせてしまう)、ゾーンをすることでディフェンスが動かなくなるので、迷いがでて、シュートのリズムが崩れるだろうとは思った」と試合後に籔内HC。これにより主導権を奪い返すことに成功。前半を香川37−29東京Zと香川リードで終える。
3Q、立ち上がりファーストユニットと呼ばれる山本選手、筑波選手、上良選手、ダマ選手、ラベネル選手のラインナップだ。
今度は山本選手の連続スリーポイントシュート、ラベネル選手のスリーポイントシュート、上良選手のスリーポイントシュートと東京Z得意のアウトサイドシュートのお株を奪うような攻撃をみせた。結果スリーポイントシュートを7/10で成功。3Q終了時には香川72-50東京Zと22点とリード。
4Qではオフェンスで時間を使いゲームをしっかりコントロール。アースフレンズ東京Zのパーカー選手のペイントアタックからフリースローなどで追い上げられる場面も一時あったが、松井選手のスリーポイントシュートなどでしっかり決め返して勝利への道筋を作り見事10連勝。試合後には山本エドワード選手の37歳となる誕生日を祝った。
ファーストユニットとセカンドユニット、好連携の兆し
チーム編成をファーストユニットとセカンドユニットに分ける作戦をツープラトーンシステムといい、この第9節第2試合では、それぞれが2Qと3Qで異なる特徴をもった役割を果たした。2Qではゾーンディフェンスで相手の特徴である3ポイントシュートのリズムを失わせて、3Qではインサイドのダマ選手を起点としながらアウトサイドシュートの上手な山本エドワード選手が3ポイントシュートをしっかりと決めきる。これらでしっかりとリードを保ち、香川ファイブアローズのやるべきバスケットボールをチームとして表現。10月の頃にはできていないチームの連携がここにきて良い形として現れている格好だ。
「チームビルディングの完成度で言えば60%」と松井選手。残りを埋めるには?の問いには、まだ、良い部分と悪い部分が出たりするが、と前置きした上で、「練習では試合と同じ強度(戦術面のお互いの対応の部分でも)にはならず、試合ごとに成長していくことになる。それはどのチームも同じで最終的にプレーオフに向けて一番いい状態を持ってくるのがどのチームでもゴールになる。その中で勝ちながら成長できるということは良いことだという風に思う」と語る。
12月はタフな一月に。ブースターから声援と後押しを。
試合後のインタビューで、籔内HCが「12月はタフな一月になると思う。初対戦のチームが続く中でその中の一つが首位の福井とのゲーム。5月に向かうまでの中自分たちがどう準備していくか、そういうことを学ぶ一月になると思う」と見通しを語った。次節の10節には、連勝タイ記録に届くかという重要なホーム丸亀での山口戦、11節は首位頂上決戦、そして連勝新記録への挑戦となるか?アウェー福井戦、12節はクリスマスゲームで新四国ダービーのアウェー徳島戦、13節は年末ホームゲーム岐阜戦とどの試合も間違いなくタフで気候も寒くなる年末にも熱く面白いカードが並ぶ。是非家族や友人を誘い合わせの上試合会場へ足を運んでほしい。
(香川ファイブアローズ:ダマ選手 18得点11リバウンド7アシスト1ブロック1スティール、ラベネル選手 15得点9リバウンド、松井選手 16得点 3P 4/5 山本選手 11得点 3P 3/4)
(アースフレンズ東京Z: パーカー選手 17得点8アシスト、サンバ選手 14得点 3P 4/7 6リバウンド)